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第8回 ジオパークの自然に子どもたちを解き放て!

ジオsen.s 松岡さん

皆さん、こんにちは。ジオsen.s(センテンス)但馬因幡探究クラブの松岡千都(まつおか ちと)です。ジオセンテンスって何さ?ということですが、ジオセンテンスでは、新温泉町を中心にSUP、シワガラの滝ツアー等のジオパークを楽しむアクティビティを企画しています。そこで私は「ウミホタル観察会」「ウニランプ作り」「たじまむしむし観察隊」等、年間通じて子ども向け自然体験イベントを企画しています。

「そんなイベントを企画するなんて、さぞや自然に精通しているのだろうな。」と思われますか?実は私、生まれも育ちも東京でして、自然とはかすりもしない人生を送ってきました。どの位かすっていないかって?まず、アマガエルは見たことがありませんでした。私の育った所では、アマガエルは絶滅危惧種でしたからね。先日は生のキジを見て、大騒ぎです。だって、キジは「桃太郎の時代」に生きていた生き物で、ニホンオオカミと同じように現存していないと思っていましたから。そんな私が新温泉町出身の夫と出会い、「うちの家、温泉だで。(浜坂地域では、各家庭に温泉配湯を行っています。)」という言葉にまんまと乗せられ、新温泉町に来たのが5年前。もう、毎日が驚きと感動の連続です。

けれど、こちらに住んでいると、ここに暮らす子ども達があまり自然に触れていないことに気付いたのです。ゲームやYoutube面白いですものね。分かりますよ、よく分かります。でも、勿体ないじゃないですか。それ、東京でも出来ますからね。こんな美しい海岸線、ここでしか見たことないですよ!アマガエルなんてね、都会にいないですよ!そこで「子ども達にこの地域の豊かな自然を沢山体験してもらおう!」と奮起した私は、鳥取から兵庫北部までの子どもを集めて、年間を通して自然体験活動を行っています。少し手を伸ばせば触れられる大自然に、触れないまま巣立ってしまうのはとても悲しい。その思いをエンジンに、今年も楽しみますよ!実は私が一番楽しんでしまっています。けれど、この体験は子ども達の財産になるとも確信しています。

『地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへと通ずる小道を見つけだすことができると信じます。』(引用:レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』上遠恵子訳、新潮社)ほら、レイチェルさんも言ってますから。


投稿者:新温泉町 ジオsen.s(センテンス)但馬因幡探究クラブ 松岡千都
geosen.s.tankyu[アットマーク]gmail.com
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