山陰海岸ジオパークとは
山陰海岸ジオパークの概要
山陰海岸ジオパークは2010年10月にGGNに加盟認定、2014年9月にはエリアを拡大して再認定されました。2015年、世界ジオパークはユネスコの正式事業となりました。その後、2019年2月に2度目となる再認定、2022年12月に条件付き再認定(イエローカード)となっています。
(1)山陰海岸ジオパークの沿革
2007(平成19)年 7月 | 山陰海岸ジオパーク推進協議会を設置(事務局:新温泉町) |
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2008(平成20)年12月 | 日本ジオパークに認定 |
2009(平成21年) 1月 | 事務局を新温泉町から但馬県民局へ移管 |
2010(平成22)年10月 | 世界ジオパークに認定 |
2013(平成25)年12月 | 日本ジオパークに再認定(鳥取市西部拡大エリアを含む) |
2014(平成26)年 9月 | 世界ジオパークに再認定 |
2015(平成27)年11月 | ジオパーク活動がユネスコの正式事業となる |
2017(平成29)年 9月 | 日本ジオパークに2年間の条件付再認定(イエローカード) |
2019(平成31)年 2月 |
ユネスコ世界ジオパークに再認定 |
2022(令和4)年10月 |
ユネスコ世界ジオパーク再認定審査 |
2022(令和4)年12月 |
ユネスコ世界ジオパーク条件付再認定(イエローカード) |
(2)山陰海岸ジオパークの特徴
山陰海岸ジオパークは、京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市・香美町・新温泉町)、鳥取県(岩美町・鳥取市)にまたがる広大なエリアを有しており、山陰海岸国立公園を中心に、京丹後市の東端から鳥取市の西端まで、東西約120km、面積は2458.44㎢で、東京都よりひとまわり大きい広さになります。
日本海形成から現在に至る様々な地質が存在し、それらを背景とした生き物や人々の暮らし、文化・歴史に触れることができる地域です。
山陰海岸ジオパークの最大の特徴は、日本列島が大陸の一部だった時代から日本海形成に関わる火成岩類や地層、海水準や地殻の変動によって形成されたリアス海岸や砂丘をはじめとする多彩な海岸地形など、貴重な地形・地質遺産を数多く観察できることです。
ジオパークのエリア内は、古くから人々の生活の場となっていて、多彩な自然を背景とした人々の文化・歴史を学ぶこともできます。山陰海岸ジオパークでは、このような特徴を活かし、地域のジオツーリズムを通じた自然遺産の保全と地域活性化につながる活動を展開しています。
立岩(京丹後市)
玄武洞(豊岡市)
猿尾滝(香美町)
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上山高原(新温泉町)
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千貫松島(岩美町)
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鳥取砂丘(鳥取市)
(3)姉妹ジオパーク『レスヴォス島ジオパーク』
山陰海岸ジオパークとの姉妹ジオパークに『レスヴォス島ジオパーク』(ギリシャ)があります。
山陰海岸ジオパークとレスヴォスジオパークは、2011年2月に姉妹提携を結びました。資源の保護や活用などの情報交換、ジオパークの紹介や宣伝などで協力していきます!
山陰海岸ジオパークのテーマ
日本海形成に伴う
多様な地形・地質・風土と
人々の暮らし
山陰海岸ジオパークの拠点施設
*山陰海岸ジオパークや周辺のジオサイトの情報や資料を得ることができます。
*地域団体が施設を拠点にジオパーク活動を行っています。
(A)山陰海岸ジオパーク京丹後市情報センター
(道の駅てんきてんき丹後内)
立岩をのぞむ道の駅。琴引浜の鳴き砂をはじめとする山陰海岸ジオパークエリアの砂や、見どころの写真などを展示。ジオサイトへ出かける前の情報収集施設です。
公式WEBサイトへ(B)玄武洞公園案内所
玄武洞の成り立ちや玄武岩についての資料を展示しています。
公式WEBサイトへ(C)香美町立ジオパークと海の文化館
香美町の魅力と日本海の恩恵を受けながら生きてきた人々の文化を紹介しています。
公式WEBサイトへ(D)新温泉町山陰海岸ジオパーク館
山陰エリアの岩石の展示や各種体験学習を実施しています。
公式WEBサイトへ(E)山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
山陰海岸ジオパークの自然についての展示施設です。
公式WEBサイトへ(F)岩美町立渚交流館
シーカヤック、シュノーケル等の自然体験施設です。
公式WEBサイトへ(G)山陰海岸国立公園 鳥取砂丘ビジターセンター
海岸砂丘の成り立ち、風紋(ふうもん)等、砂と風が生み出す現象を展示しています。
公式WEBサイトへ(H)あおや郷土館
歴史・文化等の企画展や、鳴り砂、因州和紙、海女漁等の魅力を紹介しています。
公式WEBサイトへ