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マンスリーリレーコラム

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第3回 「ジオパークの星空観望会(秋)」を開催しました。



 

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館では、山陰海岸ジオハイキングや磯の観察会、ものづくり講座や天体観望会など、年間約30回程度の講座を開催しています。今年度は新型コロナ感染拡大防止のために、何度か中止となってしまいましたが、現在は感染防止対策をとった上で、開催しています。

さて、10月18日(日)に「ジオパークの星空観望会(秋)」を開催しました。なぜジオパークの拠点施設で天体観望会を開催しているかというと、他の天体の特徴を知ることは、地球の特徴を知ることにつながるからです。

今年は火星が地球に接近しているので、明るく大きく見えますが、火星や月などの天体は、その表面の地形が模様となって見えます。また、ガスが集まってできている木星や土星は、大気の縞模様が見えます。月は、黒っぽい部分が「ウサギがお餅をついている」ように見えますが、この黒っぽい部分は玄武岩です。玄武岩は山陰海岸ジオパークを代表する岩石ですね。また、花こう岩は、地球以外の天体ではほとんど見つかっていません。おそらく、存在しないのではなく、人類が見つけられていないだけだと思いますが、今のところ地球だけに見られる特徴的な岩石だと言えます。このように、星の特徴などを考えることで、地球の特徴、さらには科学に興味を持ってもらえたらと考えています。

星空観望会の当日の参加者は6名と少なかったのですが、望遠鏡でたくさん星を見ていただくことができました。特に土星の輪には感動されていて、何度も見ておられました。この日は、大変天気が良く、天の川もはっきりと見ることができました。午後6時半から8時半の2時間程度観察しましたが、この時期のこの時間帯は、夏の星座が天頂から西の空に輝いています。東の空から天頂にかけては、秋の星座が昇ってきている時間帯で、スバルやアンドロメダ銀河が観察できました。流れ星も見られ、秋の夜空を満喫しました。

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館では、3月末までにあと10回程度のイベントを企画しています。イベントを開催することで、参加者の方々が科学を好きになってくれるのではと期待しています。今後も地域のいろいろな情報が提供できる施設でありたいと考えていますので、ぜひお立ち寄りください。


投稿者:山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 安藤 和也

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