豊岡盆地(とよおかぼんち)
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来日山から見た豊岡盆地
豊岡盆地は、縄文時代にはリアス海岸の入り江の一つでした。
円山川の両側の谷が玄武洞のあたりで狭くなっていることもあり、上流から流入した土砂が急速にたまり埋め立てられ、現在のような盆地になりました。
豊岡の年間降水量は2,400mm(2011年)もあり、全国でも有数の多雨地域です。
盆地の地形は温度の差が大きく厳しい自然環境をもたらします。
また、円山川の勾配は非常にゆるく、15km上流でも標高5m程度しかありません。
そのため豊岡盆地は、非常に水はけの悪い湿地となっています。
その湿地に自生するコリヤナギを利用した柳行李(やなぎごうり)の生産が、やがて豊岡の鞄の発展につながりました。
豊岡市中谷(なかのたに)や長谷(ながたに)には、但馬地方では珍しい貝塚が残っています。
今から約6,000年前の縄文時代には、海面が今より4~5mも高くなっていました。
豊岡盆地は完全に海になり、貝や魚が生息していたことでしょう。
市内の地中からも貝殻が出てくる所があります。
所在地 | 兵庫県豊岡市 |
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