桃観トンネル(とうかんとんねる)
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桃観トンネル
桃観トンネルは、香美町の餘部(あまるべ)駅と新温泉町の久谷(くたに)駅の間にあるトンネルで、開通当時(1911年)は1,841mでしたが、防災のために延長されて1,992mになり、山陰本線で最も長いトンネルでした。
当時は険しい地形に長いトンネルを掘ることは難しかったことから、少しでも短くするために標高80mの場所に通すことになりました。
このトンネルの位置が決定したことにより、餘部駅の近くに高さ40mを超える鉄橋を作る必要が生じました。
工事は困難を極め、多くの犠牲者が出ました。
久谷駅の近くにある八幡神社境内には犠牲者を弔う招魂碑が建てられています。
トンネルは急勾配のため排気口が設置され、東西両入り口には貴重な明治期の石額が残されています。
久谷側は「萬方惟慶(すべての人がこれを喜ぶ)」、余部側は「惟徳罔小(この徳は少なくない)」と刻されています。
所在地 | 兵庫県美方郡新温泉町久谷 |
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