地すべり地の利用と防災
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うへ山の棚田
山の斜面の傾斜が急で平坦地が少ない山間部では家や田畑を作る場所が限られています。
川が大地を削りできた河岸段丘の平面地や地すべりによる緩傾斜地に、人々は集落や田を作り、渓谷沿いや斜面に家々と棚田が並ぶ今日の美しい景観を作りあげました。
特に地すべりが発生する地域は湧水が多く、稲作に必要な水を確保することができます。
また、地すべりによる土塊移動で地面が耕されるとともに窒素分が土壌に混入するため植生にも良い効果を与えます。
棚田は雨水を蓄え、地下に浸透するのを防止し、地すべりの再滑動を防いでいます。
さらに、地すべり地の集落では、地下水位の上昇による再滑動を防ぐため、集水井を設けて地下水を効果的に排水するなど、斜面災害へのさまざまな対策がなされ、安全が確保されています。
所在地 | 兵庫県美方郡香美町小代区貫田 |
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アクセス方法 | ◎自家用車 北近畿豊岡自動車道「八鹿氷ノ山」ICから約50分 |