コース17：太古の火山と荒波の芸術を堪能しよう

（しおかぜ香苑～柴山駅）

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難易度：★★★★☆　全長：10km　目安歩行時間：200分　高低差：約145m

大陸から日本列島が離れ始める頃の活発な火山活動による溶岩が荒波に削られてできた芸術的な海岸地形を見ることができるコースです。北前船の寄港地であった今子浦と柴山港をつなぐ山道は、「お大師道」として現在も慕われています。

お知らせ

標柱や白テープをたどりながら歩いてください。複数人でのハイクを推奨します。悪天時及び日没に近い時間帯からのハイクは安全のため避けてください。

主な見どころ情報

しおかぜ香苑

所在地：兵庫県美方郡香美町香住

香美町立ジオパークと海の文化館

所在地：兵庫県美方郡香美町香住区境1113

香美町で楽しむことができるジオパークの魅力と日本海の恩恵を受けながら生きてきた人々の文化などを紹介しています。１階では日本海の成り立ちや、海と山で見ることができる地形や地質、大地がもたらした歴史・風土・食、アクティビティーの情報など、香美町で体感できる山陰海岸ジオパークの魅力を紹介しています。２階では香住の漁港や北前船の歴史、伝統的な漁具などを展示しており、海の文化に触れることができます。

岡見公園

所在地：兵庫県香美町香住区一日市

岡見公園からの眺望は大変すばらしく、高台には岡見公園のシンボルとして石燈篭が置かれています。この場所は、江戸時代に廻船や北前船の日和見の役割をも担っていました。町の中心部にあるこの公園は、昔、市杵島と呼ばれた島が、矢田川と香住谷川の流れが運んだ土砂（砂州）によって陸続きの半島のようになりました。岡見公園の西隣にはマグマが入り込んでできた流紋岩質の岩脈があり、柱状節理が美しい断崖が見られます。

今子浦

所在地：兵庫県美方郡香美町香住区境

名勝・香住海岸の東部に位置する風光明媚な海岸で、白砂の砂浜や千畳敷と呼ばれる岩礁が広がる入江です。東にそびえる海食崖は、夕陽をあびると赤く染まることから、「但馬赤壁」と呼ばれています。西側には波の侵食によってできた棚のような地形「千畳敷」が広がります。千畳敷の北にはかえる島が鎮座しています。海水浴やキャンプ、スポーツ、自然体験などができるレクリエーションゾーンとなっています。「日本の夕陽百選」に選ばれた絶景ポイントです。

かえる島

所在地：兵庫県美方郡香美町香住区境

溶岩が冷え固まってできた岩（安山岩）が日本海の激しい波で削られ、カエルのような形になったことから「かえる島」と呼ばれています。祈願岩としても知られ、昔、航海に出た男たちが　無事にこの地に帰る（カエル）ことを祈願したと言われています。それから、無くした物が手元に返る、自分の性格を変えるなど、「何かをカエたい」といった願いがある時、この島に祈願するようになったそうです。

但馬赤壁

所在地：兵庫県美方郡香美町香住区境

千畳敷の東、幅約100mにわたり屏風のような断崖が続いています。大陸から日本列島が離れ始める頃の活発な火山活動でできた溶岩が、荒波に削られ、このような絶壁になりました。夕日に照らされると、崖が赤く染まり、まさに赤壁そのものとなります。６月中旬から７月中旬の期間が特に赤く染まり見頃です。

柴山港

所在地：兵庫県美方郡香美町香住区沖浦

柴山港の湾口は北に開き、奥行き約2km、幅500mの長方形であり、沖浦は湾に直行した入江です。湾の入り口には臼ヶ浦島があり、波浪時でも外海の影響を受けにくいため、古くから天然の良港と知られ、但馬海岸唯一の避難港として、現在も使われています。江戸時代には北前船や廻船の風待ち港、寄港地として、幕府の丹生柴山御番所が置かれるなど、海上交通の重要な役割を果たしてきました。今はズワイガニ漁の重要な港となっており、柴山港で水揚げされたズワイガニは厳格にランク付けされ、ブランド化されています。

大引の鼻展望台（サブルート）

所在地：兵庫県美方郡香美町

香住海岸今子にある断崖の岬。山陰海岸国立公園に属し、展望台は開放感のあるパノラマで、遠くに水平線を感じることができます。

全線踏破達成者から寄せられた口コミ情報

◎標柱（木の杭）と白テープをたどらなかれば迷ってしまう難しいコース。
◎大引きの鼻へ道の途中から山に入るが、その上り口は雨や雪の後だと、ぬかるみがすごくて足を取られるため、要注意。トレッキングシューズ推奨。
◎途中、視界が開けて、西方に鎧の袖が見えるスポットがある。おそらく知る人ぞ知るビューポイント。
◎道中には、石仏がいくつもある。昔はこの石仏を頼りに歩いていたらしく、先人のすごさを思い知る。大きな鉱山跡のようなものもある。
◎開通した当初は、とても迷わずには歩けないコースであったが、少しずつ整備が進んでいる印象。
◎貴重な自然道であるため、継続した整備を頑張ってもらいたいところ。