郷村断層周辺

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郷村断層周辺
(ごうむらだんそう)

ー 北丹後地震の傷跡と震災復興 ー

北丹後地震(きたたんごじしん)は、1927年(昭和2年)3月7日、18時27分39秒に発生した地震です。震源は、京都府丹後半島北部。M7.3の大きな地震でした。兵庫県や京都府北部で震度6を記録しました。なかでも被害が集中したのは丹後半島のつけ根にあたる約15kmの範囲で、今の京丹後市峰山町、網野町、与謝野町旧加悦町地区、同町旧岩滝町地区で、家屋倒壊率は70%~90%に達しました。また、地震発生時刻が早春の夕刻だったために暖房や炊事の火を原因とする火災が各所で発生。特に網野町、峰山町、与謝野町旧野田川町地区では大火となり、合わせて8,287戸が焼失しました。この地震の震源断層となった郷村断層では日本で初めて近代的な科学的調査が行われ、その際「活断層」という言葉が初めて使われています。

主な見どころ

郷村断層(樋口・小池・生野内)

昭和2年(1927)3月7日に起こった北丹後地震(M7.3)で生じた南北約18kmに及ぶ断層。断層のうち樋口・小池・生野内の3箇所が国の天然記念物に指定され、当時の断層の変位などが保存されている。 京丹後市教育委員会文化財保存活用課 0772-69-0640

丹後震災記念館

北丹後地震からの復興を記念し、震災の記憶を後世に伝えるため昭和4年12月に竣工した。建物が京都府の指定文化財となっている。 京丹後市教育委員会文化財保存活用課 0772-69-0640

峰山小学校

丹後震災で全壊全焼し、昭和4年に完成した本館の建物が残る。 京丹後市教育委員会教育総務課 0772-69-0610

丹後震災記念展(3月)

震災当日の展示物等により、改めて自然災害の怖ろしさを再認識し、防災意識について見直す記念展。 京丹後市教育委員会文化財保存活用課 0772-69-0640

ガイドさんのおすすめポイント!

ガイド
NPO法人まちづくりサポートセンター 中江忠宏

昭和2年3月7日、網野町郷を震源として発生したM7.3の北丹後地震で出来た郷村断層は、上下に60cm、水平に最大2.75mのずれを生じ、小池・樋口・生野内断層が国の天然記念物に指定され、保存されている。特に、小池断層は、真っ直ぐな道が水平に約2.6mもずれてしまい、現在でもそのずれを見ることが出来る。現場には、震災当時の写真も展示されているので、北丹後地震のすさまじさを体感することができる。

Information

問い合わせ先
京丹後市役所教育委員会事務局
文化財保存活用課
京丹後市大宮町口大野226
TEL
0772-69-0640