岡見公園からの眺望は大変すばらしく、高台には岡見公園のシンボルとして石燈篭が置かれています。
この場所は、江戸時代に廻船や北前船の日和見の役割をも担っていました。
町の中心部にあるこの公園は、昔、市杵島と呼ばれた島が、矢田川と香住谷川の流れが運んだ土砂(砂州)によって陸続きの半島のようになりました。
「陸繋島(りくけいとう)」といいます。
岡見公園の西隣にはマグマが入り込んでできた流紋岩質の岩脈があり、柱状節理が美しい断崖が見られます。
◎夏を彩るユウスゲ
岡見公園では、春は桜、夏はユウスゲの群生が花を咲かせ、栴檀葉の菩提樹、シイの群生林などがいずれも香美町の天然記念物に指定されています。
ユウスゲはキスゲとも呼ばれるユリ科の多年草で、7月上旬から7月下旬にかけて日没間近の夕方に淡黄色のユリに似た香りの良い花を咲かせます。

