(高嶋オートキャンプ場~経ヶ岬駐車場)
難易度:★★☆☆☆ 全長:9.0km 目安歩行時間:180分 高低差:約83m
海食台が隆起して形成された海岸段丘を歩くコースです。終点の経ケ岬は近畿最北端の地で、岬の先端には柱状節理の発達したデイサイトが見られます。また、経ヶ岬からは「日本の棚田百選」に選ばれた袖志の棚田も見られます。
コースの東端は、経ヶ岬駐車場です。「経ヶ岬灯台」や、経ヶ岬の柱状節理が見られる「経ヶ岬先端」は、サブルートのほうにあります。こちらは、落石等で足場が悪い箇所もあるため、注意が必要です。地元のガイドさんと歩くことが推奨となります。
経ヶ岬
所在地:京都府京丹後市丹後町袖志
丹後半島の先端に突き出した近畿最北端の岬で、海岸部には、柱状の岩石が縦に何本も並んでいます。これが経巻を立てたように見えることから「経ヶ岬」の名前がつけられたといわれています。柱状の岩石は、約400万年前の火山の噴火で流れ出た溶岩で、冷え固まる時に縦の割れ目模様(柱状節理)ができました。経ヶ岬からは約10 万年前の海食台(袖志の棚田)も見られます。
経ヶ岬灯台(写真:京丹後市観光公社提供)
所在地:京都府京丹後市丹後町袖志
近畿最北端に位置し、全国に5基しかない第一灯台の一つです。昔から海の難所であった経ヶ岬に、1898(明治31)年に建てられました。直径約2.6mの巨大なレンズを使用しています。2010(平成22)年にリニューアルされ、陸側にあった覆いが外され、360°ガラス張りになりました。また、灯台下の海岸には、灯台の建材を切り出した石切り場の跡が残っています。
袖志の棚田
所在地:京都府京丹後市丹後町袖志
京都府京丹後市丹後町袖志には、海岸段丘の地形を巧みに利用し、約400枚の棚田が広がっています。これらは約10~12万年前の海食台がその後の地殻変動による隆起と海面の低下によって形成されました。山側には波打ち際や海食崖の跡が残っています。また、棚田と海、集落が調和した美しい景観は、段丘が形成された長い歴史と人の営みが作り出したものであり、「日本の棚田百選」に選定されています。
◎自衛隊の駐屯地を過ぎて、国道178号線から分岐する道を進むと袖志の棚田。水を張った時期や黄金色の稲の時期に見てみたいと思った。
◎ゴールは経ヶ岬駐車場で、経ヶ岬灯台や経ヶ岬先端は、その先のサブルートにある。
◎経ヶ岬先端の岩場や柱状節理は迫力があって見ごたえがあった。釣り人も何人かいた。先端に行くには、足場が悪いところが多いため注意が必要と感じた。