1 講演「私が考えるジオパークの表と裏の目的」 

NPO法人桜島ミュージアム理事長 福島大輔氏

・ジオパークの表面的な目的は、大地と人と自然の「つながり」を感じ、楽しみながら学べる地域にすること。さらに、大地の資源を活用して、みんなでおもしろい活動を作って行くこと。

・ジオパークの本質的な目的は、課題解決だけで無く、本質を見つめるイノベーションを起こすこと。加えて「対話」と「挑戦」の協働文化をつくること。さらに持続可能な社会の実現をすること。

2 ワークショップ  

  「何のためにジオパークをするのか?」

  「行動目標に入れたい内容の意見交換」

・参加者 44名

・ペアワークののち、行動目標に入れたい内容について出た意見の発表を繰り返した。概要及び全ての意見については下記の通り。

【意見概要】

(1)「理想」~あなたの住んでいる地域の未来について、どんな状況になっているのが理想ですか?~

「誇りを持てる地域」や「次世代が安心安全に暮らせる地域」が代表的なものとして多く意見があげられた。さらには自然環境や景観が保たれていることや、若者の働く場があること、地域内での多世代の交流が多くあることなどの意見が多くあった。

(2)「現実」~現在はどんな状況ですか?~

「人口減、高齢化、過疎化」や「産業衰退、働き場がない」、「人と話をする機械が少ない」などの意見が多くあげられる一方で、「自然環境は最高」、「治安がよい」、「アクティビティの受け入れ体制が整いつつある」などのよい意見もあげられた。

(3)「方法」~理想的な未来にするためにはどんな方法があると思いますか?~

「子供や来訪者に地域の良さを伝える、発信する」、「地域や自然を子供も大人も楽しむ」、「対話や学びの場を作る」、「新しいビジネスの創造」、「様々な価値観を認め合う、受入れる」などの意見が多くあげられた。

 

【意見詳細】

(1)「理想」~あなたの住んでいる地域の未来について、どんな状況になっているのが理想ですか?~

〇自然・景観

・自然など、この地域の個性を守る

・自然環境が良い

・日本の自然の多さがあたりまえになる

・天然記念物の琴引浜なので人工物のない、そのまま、これからもそのままの琴引浜。開発もしない。

・綺麗な街並み

・かっこいい家々

・日本らしさが失われない

・空き家が埋まって人と人の笑い声が絶えない村。

・オリや柵で囲まれていない世界

・今の田舎のまま、皆が自由に学ぶ

・自然を活用した遊びがたくさんできる場所

・山、川、田んぼで遊んでいる姿か楽しくみんなでスポーツをしている。

〇安全・安心なまち

・どんな年齢でも住みやすい

・散歩などしている人が多い

・気軽に話せ、他者に対して警戒しなくてもいい地域

・人と人との間のあつれき、誤解等の「かきね」がとれた社会

・困った時に近所の人と助け合える地域

・次の世代に安心して暮らせる社会を残すこと

・少子高齢化の解消

・福祉が充実(病院、幼稚園、介護)

・治安がよい

・住みよい

〇雇用・次世代

・外からの刺激を受けながら次世代(子供達)が夢を語れる。

・子供達の声がたくさん響いて、みんな自助しながら、年寄りだけでなく、若い人達がイキイキと働いて心ゆたかに暮らしている地域。

・今は「自分の地域が好き」という子どもが、大学や専門学校で外に出た後、帰ってくるとき職があり経済的に自立できる地域社会であってほしい

・農事組合法人に参加。スマート農業の導入

・働く場所があり、若者が地元に残ることが出来る

・最低賃金の向上・経済的に自立できる

・地場産業の発展

・みんなお金が稼げて子供たちが笑顔でワイワイ

・子供達が充実して元気に暮らせる

・若い人がたくさんいる

・いつか帰ってくる、心のふるさと

・子供たちがこの町に帰ってきたいと言って帰ってきて明るく暮らせるまちづくり

・若い世代が楽しみながら安全・安心にすみ続けられる町

〇地域・ふるさと

・皆が自信を持って誇れる地域

・自分の生まれ育った地域の自慢ができる。

・地域を大切に思う子ども、大人がそれを普通に語れること

・住んでいる人、幸せだなと思えるような地域

・皆が笑顔で活き活き賑やかで、寂しくない雰囲気の街

・地域の良さを住んでいる人が知り、楽しみ、共有し、理解し合える状況

・地域のことを気づかうことができる

・家族、地域が楽しくふれあいのある状況

・子供から年寄りの方までつながり、地域(自然)に触れ合う

・海岸で色んなアクティビティを楽しむ人で賑わっている。

・楽しめる地域行事の存続

・四季を感じ、ゆったりと時間が流れる様子を楽しむ、心に余裕のある人達が暮らす地域

・ジオガイドを通じて歴史、文化、地域の良さを住民に伝え、保護、活用、活性化に活かすことを実践する

・皆が楽しいと思える地域

・地区の伝統行事が行われ、高齢者、若手、子供まで多世代が楽しむ町

・共有できているストーリーがある

・自分の地域に自信を持ち、誰かに話ができる町

・家族仲良く、子供、老人、皆が「こころ」豊かである

・情報交換がしやすい

・流行は楽しむことからはじまる

・多様なことを受入れる

・否定から入らない

・声の大きい人でなく対話で物事が進む

〇交流

・良いと思って、人が多く集まる

・都会と違う良さなど、名前を知ってほしい

・全国、世界から注目されている

・アクティビティを楽しむ人達が地域内外の人と交流がなされている

・人がたくさん集まりすぎず、減りすぎず皆が仲良く誰とでも話ができる地域、あまり大きく変動がない方が良い

・人の交流が盛ん

・丹後ファンが多い。

・交流人口、関係人口の増加。

 

(2)「現実」~現在はどんな状況ですか?~

〇人口減・高齢化・過疎化

・早くにお店が閉まる、閑散としている

・高規格道路などが整備されつつあるので、期待は持てる

・空き家が増えている

・対話しようにも高齢者ばかり

・人口がどんどん少なくなっている

・若者が少ない、お年寄りだけの家族が増えている

・子供の人数が減っている

・独身男性が多く、子供が少ない

・結婚しない人が多い(現状で困ることが少ないから?)

・若者が圏外に出ていく(人口減少)

・少子高齢化で人口減

・高齢化の先進地。孤独。運転が難しい。

・過疎化が進み限界集落は消滅の危機

・一人暮らしや空き家が現状増えていて地域社会が世話や気にすることが増えている

・新しいものが入ってきにくい

・賑わいがない。人が少ない。

・役をやりたがらない

・地域の役員とかを仕切る人がいない。同じ人がずっと役をしている。

・希望とか夢があまりないように感じる

・現時点では人々の暮らしはそれなりに回っているので大丈夫な状況だが、将来にわたって大丈夫かは不明

・昔と比べて子供が少ない。成長して都会に行って帰ってこない。

・子供など見えない貧困が進んでいる

〇環境

・自然環境は最高。現状維持ができるのがベスト(人口も)

・自然は今のところ維持できているが、マイクロプラスチックゴミが気になる

・自然は守られているが放置されているところもある

・山林は荒れ放題。農地も荒れてきている

・自然を活用した遊びが出来てきたが少ない

・子供が外遊びをしなくなってるらしい、危ない、汚い。

〇雇用

・職については依然厳しい。同じジオパークをやっていても都会と田舎では意味が違う。

・産業衰退。働き場がない。

・水産は地域の大きな基幹部分。今後が懸念される-カニの少子化

・産業の力が弱くなっている。小さいところが続かない。

・自助は出来ているが若い人達が跡を継がない、継げない。

・人手不足。インフラが維持できない

・海の資源が十分に生かされていない

・人手不足がすごい、若者が戻ってこない、魅力的な場所だと思えない。

・企業の後継ぎがいない。

・労働力が外国人、AIに置き換わるとしたら、特色など受け渡す仕組みがなくなる。

・若い人の働く場所がない

〇地域

・そこそこ安心・安全

・災害がおこる理由を知らない。対応を知らない人が多い

・治安が比較的よい。

・地域を好きな人が多いので満足している

・価値観は多様なので他の方は分からない

・兵庫の竹野では名前だけ知られている状況(市民の関心が低い)

・地域を好きな人が多いので、笑顔で活き活きしていると思う

・つかず離れずに助け合いができている

・心豊かに今は暮らしている

・会話の場がない、意識の問題

・地域によって熱量に濃淡。昔のやり方が硬直化

・限られた人の輪での交流はあるが、交流がない人が沢山いる。自分中心で考えてしまう。

・時代の変化に合わせて変わりつつある

〇交流・その他

・アクティビティをするための受入体制は整いつつある

・地域の人との交流ができていない、理解がまだ得られていない

・世代ごとの交流がメインになっている

・地域外の行事が多い

・話をする機会が少ない(場の問題)

・その場に人が集わない(意識の問題)

・村の行事が少なくなった

・行事への参加者が少ない

・地域に峠がある(昔からの地域割り)

・まったくできていない、是非やりたいが、実行できない(受け身)、実力、時間がない。

・少しずつ面白くなっている感じ。ただ、昔の姿、やり方に囚われていて、硬直している部分もある

・ジオパークに関わりがあることは色々あるのに担当が観光課ばかり

・地域自然を活かした地域の活性化と観光客の誘客を目指しているが、それを望まない人も多い。

・お客様はそれなりにお越しですが、滞在時間が短い

・各チーム(ガイドチーム、まんまくらぶ、白砂青松保全委員など)活動しているがつながり不足

・まだまだ余地がある、まだ全然足りない

 

(3)「方法」~理想的な未来にするためにはどんな方法があると思いますか?~

〇楽しむa

・一緒に楽しむ、楽しいことを伝える(dと重複)

・自然で遊ぶ

・大人も外遊び

・楽しんでもらえることを増やす

・無理のない程度で村の行事を増やす

・バカなことをやってみる

・地域を若者におもしろくさせて若者離れを防ぐ

・麒麟獅子舞保存会もそのツールの一つとして活用

・町を歩く人を増やす

〇伝える・広げるb

・地元の人が良さを伝える

・教育(トライアルウィーク系)を行う

・伝える側が魅力的に伝える創意工夫。HOW TO を知れる場

・暮らしていけるための知恵を残し、続けていけるようにすること

・「少しずつ面白くなっている感じ」を発信する

・子供達に地域の特色・良さを伝える

・お越しのお客様に今までにない楽しみ方を伝える

・歴史を伝える~人・災害・地球・46億

・教える人を育成する。子供に教える事が大切

・自分のやっていることをPRする。カヤック、歌、登山

・同じ目標をもつこと

・世界ジオパークを活用して地域活性化

〇つながるc

・自然を守りながらも人が集まるために有料ガイドなど進める。(eと重複)

・メリットデメリットを話し合う

・情報を伝える、相手の意見も聞く

・広いジオパークでもSDGsという1つの目標を使うことで一体となれる

・協働してやろうと思う同士を求める

・地域の会合をもち、その地域に何が足りないかを考え対話する

・子供を核にして地域みんなで対話を重ねて暮らしやすさを追求する

・異業種など交流のなかったところに積極的に入っていく

・お互いのことを理解し合うことを考える

・ウィンウィン(互いの利益)を意識した話し合いをする

・推進協を始め、各種団体で協力して自然体験などをして交流

・相手の考えていること・困っていること等を探し自分ができる範囲で相談にのり解決してあげる

・価値観を認め合うこと。「私もok,あなたもok、で「こころ」豊か」(fと重複)

・小さい企業のまとまりを作る(小さいから消える)(eと重複)

・伝統に今一番新しいものを混ぜる(古いものから消える)

・地域住民との対話、説明会の開催

・対話の出来る場をつくる

・観光でないこともジオパークでやる

・老人と子供のふれあい(竹とんぼや水鉄砲など手作りのおもちゃ)

・青谷の子供と京丹後の子供が同じストーリーを話せるストーリーをつくる

・婚活(fと重複)

・社会とつながる機会を増やす

〇学ぶd

・教育(トライアルウィーク系)を行う

・クリエイティブ教育をする

・教育が大事、響くような伝え方

・一緒に楽しむ、楽しいことを伝える(aと重複)

・ターゲットを地元の子どもに絞り「楽しい→興味→学び」の提供を全部の小学校がする

・地域の良さについて考える

・教育者を育てる

・教育、学びの場を増やす

・地学教育

・子供には教育、大人には学びなおしのための機会をジオパークで提案

・子供たちの教育(町のよいところを時間をとって全員にみてもらう)

〇つくるe

・新しいビジネスの創造(仕事を増やす)

・新しく仕事する人を支援する(fと重複)

・大学をつくる

・自然を守りながらも人が集まるために有料ガイドなど進める。(cと重複)

・土地整備

・住みたいと思わせる仕組み作り

・空き家バンク(若者が住める場所)

・マンションが出来て欲しい

・イノベーションを起こしていく

・精神的な解決。金銭的な解決。

・若者が地域を支える仕組みを年寄りが作ってあげること

・社会構造がグローバルな視点

・「宇宙船地球号」にともに生きる仲間

・食糧の自給自足を国の施策として進める。そうすることで、田舎の自然を活かしながら農業に従事する若者が増え、雇用の創出となる。(fと重複)

・産業を考える

・ビジネスとして外遊び

・企業支援

・若い人が事業を継げるようにサポートする(fと重複)

・海の活用(漁師以外)

・小さい企業のまとまりを作る(小さいから消える)(cと重複)

・子供が成長して戻ってきたくなる環境づくり(fと重複)

・大学等の学校が建てば人口が増え、流れが生まれる

・街灯を増やす

・福祉の魅力度アップ

・生活できる保障を

・街のブランディング、コンセプトづくり

〇受け入れるf

・定住のための観光(観光で良さを知ってもらう)をする

・価値観を認め合うこと。「私もok,あなたもok、で「こころ」豊か(cと重複)

・食糧の自給自足を国の施策として進める。そうすることで、田舎の自然を活かしながら農業に従事する若者が増え、雇用の創出となる。(eと重複)

・若い人が事業を継げるようにサポートする(eと重複)

・新しく仕事する人を支援する(eと重複)

・地域でがんばっている人を応援する

・まず地域内でやれることの最大値、やれないこと、外からの支援が要ることを確認する

・若い人が定住するポイントを作る

・子供が成長して戻ってきたくなる環境づくり(eと重複)

・人を呼ぶ(福祉の充実、地域が魅力的、有名地)

・出て行った人が戻ってくるきっかけとして、若者に戻ってくればおもしろいことが始められると誘ってみる

・都会で精神的に病みきった人を誘ってみる。田舎が癒やしに。

・婚活(cと重複)

・消費税の増税>60歳以上(団塊の世代)の地方にターンしてもらう補助金制度

 

 

第2回ステップアップ会議開催報告

ステップアップ会議報告書(岩美)1理想

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