第1回ステップアップ会議開催報告(11/29)

 

1 講演「SDGsってなに?」 

シナジーコンサルティング(株) 河上伸之輔氏

・ SDGsとは持続可能な開発目標

・2015年9月に国連加盟国で可決された、国連加盟国が2015年~2030年までに地球を守るために達成すべくたてられた17の行動目標。さらに、それらを達成するための169のターゲット。

【基本的な目標】

①貧困をなくそう ②饑餓をゼロに ③全ての人に健康と福祉を ④質の高い教育をみんなに ⑤ジェンダー平等を実現しよう ⑥安全な水とトイレを世界中に 

【先進国、個人、企業も考えないといけない目標】

⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに ⑧働きがいも経済成長も ⑨産業と技術革新の基盤をつくろう ⑩人や国の平等をなくそう ⑪住み続けられるまちづくりを ⑫つくる責任つかう責任 

【地球規模な課題】

⑬気候変動に具体的な対策を ⑭海の豊かさを守ろう ⑮陸の豊かさも守ろう ⑯平和と公正をすべての人に ⑰パートナーシップで目標を達成しよう

 

2 SDGsカードゲーム

・参加者 38名 11班(各班3~4名)

・カードゲームの方法 

11班それぞれが1つの国となって各班に与えられた1つのゴールの達成を目指します。ゴールごとに達成に必要なお金カード、時間カード、意思カードの数や種類が決められている。達成するためには配布される行動カードに従ってお金や時間などをやりとりする。

・ゴールの種類

①大いなる富 ②悠々自適 ③貧困撲滅の聖者 ④環境保護の闘士 ⑤人間賛歌の伝道師

・ゲーム開始前半 

各班が与えられたゴールに近づくように活動し11班中5班が目標を達成した。(写真)しかし、世界の状況を見つめ直すと世界の経済成長は著しいものの、社会や環境のレベルが低い。

・ゲーム開始後半 

自班のことだけでなく、世界状況のバランスを考えて行動をするようになる。他班と協力し世界の状況を改善することでゴール達成することができた班は11班中9班に増え、世界の状況も改善した。(写真)

3 SDGsカードゲームを体験した参加者の声(感じた事)

  • 将来を見据えることの大切さ

・各班の求めるものの価値は違うが、世界全体の最終目標は同じ。

・一つの分野の活動をやると同時に、世界全体の経済や社会や環境のことを考えて動くことが大切。

・ゲーム前半は各班のゴールを達成するための方法論を考えていたが動きようがなくなった。自発的な援助で手をさしのべた。後半は他のチームが協力してくれたことで多くの行動が達成でき、他の班も同様であった。

  • 協力関係の大切さ

・ゲームを通じて、山陰海岸ジオパーク内でもそれぞれの地域で助け合うことが出来るし必要であると感じた。また、目的・目標を意識し、全体を見ながら行動することの重要性を感じた。

・ゲームではそれぞれ目標が異なっても、互いに世界の状況メーターに留意しながら交渉すると、目標達成チームの数が上昇した。

・自分本位の取組をやっていては達成されないことが多い。広い視野をもって取り組む必要がある。

・お金本意ではなく人と接することによるつながりが大切だと感じた。

・困っていることを他人に話してみて時には助けてもらう。また逆に助けてあげることも大切。

  • 新たな発見

・SDGsという横文字には抵抗があって、何のことか分からないが、世界を守る17の目標、と言えば分かりやすいし、実践にもつながる。

・自分が満足じゃないと社会に気はまわらないと分かった。

・「お金100をくれたら○○と○○と○○が達成できます!」とお金を無心に来た国があった。すごく分かりやすくて渡してしまった。NPOの寄付行為にも使える手だと思った。

・経済、環境、社会のパラメーターのバランスがとれた世界がより良い世界と考えてそこをなるべく目指すのがSDGsの考え方。時間はお金では買えない。世界の人が平均的に幸せになり、不幸な人をなるべく減らしていこうという考え方と分かった。

4 ステップアップ会議ででた自由意見

・ジオパークの知名度を上げないと、持続可能な開発もSDGsも達成できない。地元の人にも未だ浸透していないと思う。

・持続可能な開発のためには、もっと子供に焦点を当てるべき。

子供は次世代を担うから。子供が地元の魅力やジオパークの考えを理解しないと次世代に期待できない。

・地元(山陰海岸)の子に魅力を知ってもらう方法として、外の子・特に都会の子を呼んでPR方法を教えてもらうのはどうか。理由は、都会から来た子は、地元が当たり前と思っているもの(田んぼなど)を見慣れていないので、目の付け所が斬新でもある。地元の人は、当たり前過ぎて、良さが分からない。

上記のことは、大人相手でも言えることだが、子供へ伝えることが一番大事。

・今回のSDGsの会を、子供向けに行ってはどうか。

大人(特に年寄り)は、カードゲームに慣れていないので、終わった今でも難しいと感じている、響きにくい。(子供向けのSDGsカードがあると、講師に確認済み)

・地元は、情報提供する力をつけて宣伝するとよい。(神戸を拠点に活動するファミリーや子供向けのアクティビティ事業者より)

色んなジオパークを回っているが、ジオパークが何をしているのか良く分からない。地質の話はよくされるが、それを言うのが目的なのかと感じていた。SDGsの会議に来て、そうではないと確信したからこそ、情報提供力をつけてほしい(良い場所、宿泊、食事)。

・鳥取を中心に、仕事の一環で山陰海岸ジオパークによく来るご縁で会議に参加したが、(都会の)子供も大人も良い印象を持っている。是非、多くの余所の子・都会の子に気軽に来てもらいたいと思っている。

・ジオパークは世界審査を乗り越えることが目的になっているが、自立、持続、将来のことを考えるかつ地域のことを考えることが目的ではないのか。

・観光(目先の目標)だけでなく持続可能な体制が大切である。

・資源の掘り起こしの段階は出来上がっているので情報交換をどうするか。エリア同士の共有をどうするか。

・SDGsは現社会だとゴールがないからむずかしい。

・地形と地名、地形と伝説には深い関係があり、地域にある歴史・古事記・神話とジオパークを繋げると別に切り口として興味を持ってもらえるのではないか。地域の特産物にも繋げることができるとおもしろいと思う。

・山陰海岸ジオパークには活用できる重要な地域資源が数多くある。他の地域との違いに気づくことが、地域を知るきっかけとなる。地域の歴史を学びジオパーク活動につなげていくことが重要である。学んだことを生かして、広いエリアをどう繋げていくかが大切。

・ジオパークは10年やってきて特定の者とのつながりばかりであったが、SDGsを取り入れることにより、異なる業界・者とつながっていく可能性がある。

・砂浜を守る活動を外国からも来た留学生もしてくれている。彼らを巻き込むと新たな提案が生まれる可能性がある。これからは違う関係性づくりを模索していこう。

・砂浜の保全活動に大学生ボランティアが毎年100人来てくれる。彼らは社会貢献の意欲のある学生である。彼らにジオパークの魅力を伝え、目を向けてもらおう。

・ユネスコはかなり広いプログラムであり、間口が広がった印象。ユネスコをもっと活用すべきかもしれない。

・世界で一番美しい湾、世界で一番の○○・・・と、同じようなテーマで活路を見いだしていこうとする取組みが飽和状態である。向かう方向が一緒であれば一緒にやり、お互いを高めていくとよい。

・ジオパークは経済効果があると思って入ってきた人が多いと思うが、ジオパークはそれだけではない。経済活動をやると同時に、環境や社会のことも考えないといけない。ジオパーク関係者にも地道な普及啓発が必要。

・山陰海岸ジオパークは1自治体でやっているものではないので、統一感が生まれにくい。鳥取駅に降りても、豊岡駅に降りても、ジオパークの看板が少し出ているだけで、町をあげて取り組んでいる感がない。

・京都丹後鉄道に乗って、ゆったりとした時間を過ごすことができた。都会にはできないこと。ローカル的なことを逆手にとって売り出す手もある。

・ジオパークでできるSDGsは大地との関係性を理解し発信すること。

第1回ステップアップ会議(京丹後)